イースト・ゼロ周辺「敗戦の先に

レイ「・・・ぐ・・・」


頭から激痛を感じる・・・

ここはどこだ・・・デマーグのコックピット・・・

ああ、そうか、俺はスレッジハンマーにやられたのか。

く、油断しすぎた。


レイ「とりあえず、外はどうなっているんだ・・・?」


ハッチを開けようとしたが、開く様子が無い。

車両が大破したのか、それとも何か乗っかってるのか・・・?

Cユニットで破損状況を確認するが、どうやら機体は別に異常ないようだ。


BSコントローラーでキリヤと連絡を取ろうとしたが、アンテナが無い・・・


レイ「・・・屋内?」


何かの建物の中か、もしくは・・・?

状況が徐々にわかってきたが、いまいちわからない。

先に自分の治療を優先するべきか、とりあえず治療パックから包帯やらなんやら取り出す。



イースト・ゼロ:西の砂漠



キリヤ「くっそ、デマーグどこに飛ばされたんだ・・・」

ヘルガ「ワオーン!」

キリヤ「ヘルガ!何か見つけたのか!」


車両から飛び降り、ヘルガがガサゴソしてる近くに来る。

どうやら、ヘルガはこの砂の下に何かを発見したようだ。

ヘルガがその場を足でかきだす。


キリヤ「あの時、ヤツが尾で砂の波を作った時に・・・砂の下に埋もれたのか・・・?」

ヘルガ「バウバウ!」


ヘルガが何かを見つけた。

見てみると、鉄の塊が顔を覗かせていた。


キリヤ「こいつは、デマーグの車両だ・・・ヘルガ、あとは俺に任せろ」

ヘルガ「バウ!」


ゴンゴンと車両を叩く。


キリヤ「おーい!レイ!中にいるんだろ、反応をよこせー!」


・・・・


キリヤ「反応が無いな、もしかして気を失っているのかもしれない・・・いや待てよ、数時間も砂の中に埋もれていたんだ。空気がもしかして少なくなっているのか・・・?」


あせりが次第に加速し始めてきた。

キリヤはモスキートを持ってきて、引力にかける。


グ、ググググ・・・・


なかなか出てこない。


キリヤ「おいおい、お前それでも戦車だろ!?しっかり引っ張れよ!」


その時、Cユニットがソナーで何かを探知したようだ。

それは巨大な点となって映し出されてるスレッジハンマーであった。

今襲われたら、今度こそまずい!


キリヤ「っく!さっさと出てきやがれ!」


再びエンジンを回し続ける!


グオオオオン!グオオオオン!


その時、目の前の砂漠からスレッジハンマーが現れた!


ズザアアアアアン!


キリヤ「間に合わなかったか・・・!仕方ない、一旦下がる!」

ヘルガ「バウバウ!」

キリヤ「いいからお前も退くぞ!今は分が悪い!」


逃げ始めたキリヤとヘルガだが、その後ろを物凄い勢いでスレッジハンマーが追いかけてくるのであった。


Nextイースト・ゼロ「砂漠の決戦!」