イースト・ゼロ周辺「謎の研究所」
レイ「で、だ」
キリヤ「ふむ・・・」
レイ「イースト・ゼロ南にあるこの研究所に来たのはいいが、あちこちのドアがロックかかってて進めん・・・」
キリヤ「だからこうして分かれて、一階と二階をいろいろ探してるのだろうw」
レイ「へいへい・・・文句はここまでにしておきますよ・・・」
スピーカーからキリヤの声が聞こえなくなるのを確認してから、戦車から降りて探索する。
ここ、本当に何かあるのかな・・・
探しても探しても、へんちくりんなモンスターばっか出てくるだけだ。
まぁ、ボチボチ探そう・・・
一方キリヤ:二階
キリヤ「ん、ここはまだ調べてないかな」
中には大きなディスプレイが砂嵐の画面を映していた。
キリヤ「なんだぁ、これ?」
ディスプレイの前には、何かのキーボードが置いてある。
適当に入力・・・やっぱり何も起こらないか。
キリヤ「この赤いスイッチはなんだ・・・?」
ポチっ
レイ:一階
開かないドアの回りをいろいろと調べていたら急にドアが開き、一瞬ぎゃあ!っと声を出してしまった。
誰も聞いてるわけがないのに、カァーっと顔が赤くなるのはなんというか・・・w
キリヤメール「なんか適当に調べてたら、スイッチ見つけたから押しておいた。」
なるほど、メール文いわく、これのロック解除するスイッチを押したんだな。
とりあえず、一階にきてくれ、とメールを送信した。
何かあっては困るからな、ここはキリヤを待つとしよう。
一番奥の部屋
レイ「・・・なぁ?」
キリヤ「犬・・・?」
一番奥の部屋には、大きな不思議な形の四角い入れ物に犬が四匹入ってる。
レイ「まぁ・・・なんだろ」
キリヤ「ここって、遺伝子研究所だったんだよな?」
レイ「てことは、犬の遺伝子を操作でもしていたのか?」
キリヤ「上で調べてたんだけどよ・・・何かの動物を研究していたみたいだが、兵器として改造していたみたいなんだよ」
レイ「それが、この四匹の犬ってこと・・・?」
キリヤ「まぁ、連れて行くにしろ一匹しか出せないみたいだぞ?」
レイ「なんで?」
キリヤ「この四匹は凄く仲が悪いらしい、以前研究中にはち会った時に研究所が壊れそうになるぐらい暴れたらしいぞ・・・w」
レイ「・・・じゃあこいつに」
そういうと、フレンチブルドックって種類の犬を選んだ。
キリヤ「ん、わかった・・・っと、これでいいはずだ」
キリヤが手前にあったキーボードをかちゃかちゃと弾き、フレンチブルドックの入った四角い箱ががちゃっと開いた。
レイ「うわ、煙でよくみえねえ」
キリヤ「ていうか、いきなり噛み付いてこないよな・・・?」
レイ「さぁ・・・凶暴じゃなければいいのだが」
そうこう言ってるうちに、煙の中から犬の影が出てくる、ていうかこっちに向かって走ってくる!?
レイ「ま、待て!噛み付くなら、こっちの人のほうが美味しいぞ!」
キリヤ「な、お前のほうが美味しいに決まってるだろ!?天才なんか食っても美味しくないぞ!」
とか言ってる間に俺に飛びついてきた!
レイ「うおおおおおおおおおおおお・・・・アレ?」
ぺろぺろ
顔をぺろぺろと舐めるフレンチブルドック君。
キリヤ「・・・どうやら、凶暴な犬じゃないみたいだ」
レイ「わ、わ・・・っと、よかった。一瞬、俺終わったかと思ったよ・・・w」
こうして、新たな旅のペット・・・いや、仲間を加えた俺達はいよいよイースト・ゼロ周辺に徘徊するお尋ね者との戦いに視線を向けるのであった。