荒れた大地編「ジャンクヤード周辺」

ジャックの酒場:カウンター


レイ「それでですね、俺がこうバギーをばびゅーっとやって、中央にいるスカベンジャーに
    連射かましたんですよ!」

ジャック「ほほーう、なるほどなぁ・・・いや、さすがキョウジの息子だな。あいつのすっ飛ん
      だ運転をちゃんと遺伝されているようだな」

レイ「え、親父ってすっ飛んだ運転だったんですか?」

ジャック「ああ、そうだとも。だからこそ、世界一の戦車使いって呼ばれている」


俺とジャックさんが会話で盛り上がっていると、俺の隣の席に真赤な服装、そして髪も真赤な女性が座った。


???「元気がいいねぇ、少年」

レイ「あ、すみません、うるさかったですか?」

???「そんなことないよ、ここ酒場だし?」

レイ「あは、あははは、そっすねw」

???「ん・・・?おお・・・!?」

レイ「・・・?」

???「ふむふむ・・・なるほど」

レイ「ええと・・・?」

???「察するに、キミはハンターなりたてのほやほやだね」

レイ「あ、はい。昨日ハンターになりました」

レッドフォックス「アタシはレッドフォックス、アンタとおんなじハンターさ。」

レイ「あ、はい、よろしくお願いします」


このレッドフォックスさん、見た目は凄く綺麗な女性で華奢そうなんだけど・・・

背中に身長よりも長い大剣を背負っていて、左足には、足先から首付近まではあるごっついライフルみたいなのを着けている。

きっと、めちゃくちゃ強い人なんだろうな・・・ていうか、この人、なんか怖い。


レッドフォックス「ま、あんたいい目してるよ。頑張ればきっと強くなるね」


その後、レッドフォックスさんとBSコントローラーのメルアドを交換しあった。

なんか困ったことがあればメールでもしてちょーだい、と一言言いながら酒場から出ていった。


ジャック「そうだ、もしジャンクヤードを出るならまずは道なりに北西に進むといい」

レイ「あ、ニューフォークに迎えってことですね?」

ジャック「そうだ、そこにはお前の従兄弟が住んでいるんだろ?まずは、旅の仲間を一人でも
      増やすのも手だ」



ジャンクヤード外:周辺



ついに広大な世界、町の外に出た俺。

まずは、従兄弟であるあいつらに顔を見せに行くとしよう。

ジャンク山で拾ったこのバギーで、新たな出発だぜ!



トレーダーキャンプ:外



トレーダー「おんやー?ハンターが来るなんて、めんずらしーなー?」


北東に向かうとトレーダーキャンプが見えたため、俺は寄り道をしてみた。

トレーダーとは、旅の商人のことであり、たまにハンターはこのトレーダーを護衛する仕事につくこともあるみたいだ。

・・・?

アレ?俺今どこに向かった、と言った?

トレーダー「おめえさん、ジャンクヤードから来たんだろ?この場所はジャンクヤードから
       東北にあるんだべ」

レイ「しまったあああああああ、なんで俺北西じゃなくて、北東に来たんだ!?w」


俺ってもしかして極度の方向音痴なのだろうか・・・w

これじゃ、右と左もわからないようなものだ。

BSコントローラーでちゃんと現在位置も確認するべきだな、うん。

せっかくだから、買い物をすることにした。

主砲50mmが売っていたため、即購入をしてみた、が当然エンジンがまた悲鳴を上げたため装甲をまたギリギリまで捨てた。

何はともあれ、これでまた俺のバギーが一つ強くなったな!

きっと「急がば回れ」ってことなんだろう!?

自分に都合の良いことにしておいて、逆の方向に来たことは放置、と。

更にここのトレーダーから面白い話しを聞けた。

この荒れ果てた世界には、数多くの車両やパーツ、アイテムが地面に埋もれているらしいのだ。

なんでも、ジャンクヤードの北にある川付近に車両らしきものが埋まってるのを見かけた、と言っていた。

こりゃ、従兄弟にいいお土産が出来るかもしれないぞ?

早速、北の川沿い近辺を調べることにしてみた。



ジャンクヤード:北の川周辺



BSコントローラーから、適当なジャズっぽい音楽をかけている。

心地よい風が、土煙を上げて散っていく。

なんだか雰囲気にぴったりじゃないの?w


レイ「・・・どこがだああああああああ!」


まったく、バギーから降りてあちこち探しまくってるけど、まったくもってそれらしい物が見当たらん!

あのトレーダー、本当に見かけたのか?

ていうか、見かけたのなら掘り出して、売ってしまえばいいのに、なんだって掘り出さなかったんだw

どうでもいいことを考えていたら、急に疲れを感じ始めた。


レイ「・・・疲れた、少し休むか」


適当な岩に腰をかけて、一息つく。

持ってきた水筒に入ってる回復ドリンクをぐびぐびと飲む。


レイ「なんだか、HPが100回復した気がするな!元気出てきた!」


たかが、ドリンクで元気が出てくる俺の体って便利だな、と思った。

しっかし、これだけ探しても見つからないのも困ったものだな。

もしかして、他のハンターが見つけて持ち出したのだろうか?

それだと、数時間かけて探した自分が馬鹿みたいだな、まぁもうちょっと探してから引き返そう。

水筒をしまおうとして、キャップを回すときに、手が滑ってキャップが落ちた。

カーン!

・・・カーン?

やたら、金属音の高い音が聞こえてきた。

キャップは俺の腰掛けている岩にあたったと思ったのだが・・・いや、待て。


レイ「ひょっとして・・・?」


岩を軽く護身用のバタフライナイフで削ってみる。

すると、金属が顔を覗かせたのだ。


レイ「そうか、この辺は風が強く、砂塵が舞いやすい。きっと、表面に長い間吹きつけられて、
    砂やら石やら引っ付いたんだな?」


バギーに乗り込み、牽引を試みる。

ワイヤーでがっちしと固定し、前進すると・・・


ズガガガガガシャーーーン!


レイ「でかした!こいつは、戦車のデマークだ!」


こうして、初めてのジャンクヤード周辺の探索は大成功を納めたのである。

俺は新しい戦車を手にいれ、一旦ジャンクヤードの自宅に引き返すことにした。

明日はデマークの具合をチェックして、いよいよニューフォークで俺が来ることを待っているであろう従兄弟に会いに行くぞーー!


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