ジャンクヤード編その2「ジャンクの山から宝探し!」

ジャンク山:出入り口付近


俺のハンターの第一歩目に相応しい場所、それがジャンク山である。

ここには、話しによると使えるジャンクもまだあると言う。

そして、奥には生きてる車両もあるみたいだ。


レイ「ふっふっふ、はっはっは、だぁーはっはっは!一体どんな車両が俺のことを待ってるのか
    楽しみで仕方ないぜ!」


勢い任せに突撃開始!

とは言っても、入り口付近でウロウロしかしたことがないため、ここの奥には何があるのかさっぱりわからない。

道中にモンスターも出るみたいだが、怖がっていては話しが進まない。

ていうか、俺ハンターだし、少しでも倒さないとw

確かにいろいろとジャンクを調べていると使える物も数多くある。

鼻がひんまがりそうな臭いを我慢しながら、使えるジャンクと使えないジャンクを見極めつつ、じょじょに奥へと進んでいく。

モンスターが出てくるが、どいつもこいつもザコだ。

超初心者ハンターである俺がまったく苦労することなく、倒していく。

なかには機械のパーツがモンスター化したものもいるため、貴重なアイテムとして収集も出来るが、ほとんどのザコは使えないジャンクから生まれてきた敵ばかりで話しにならない。

奥に進むと一人の同業者っぽい男が話し掛けてきた。


ハンター「きみもハンターみたいだが、これ以上奥に行くのはやめておいたほうがいいぞ?」

レイ「え、何かあるんすか?」

ハンター「そりゃこの先には賞金首のスカベンジャーがいるからだ。」

レイ「あー、そういえばジャンクヤードのハンターオフィスで聞いたかも」


この世界で賞金をかけられるのは、「今現在被害を出しているもの」「過去に人を殺したことがあるもの」「今現在は特に被害は出していないものの、将来被害をもたらす確率が極めて高いもの」など、いろいろと条件がある。

ここ、ジャンク山のスカベンジャーは回りのジャンクを自分の体にくっつけて成長するらしく、このままでは使えるジャンクも吸い取られてしまうため賞金をかけられたのである。

随分前から賞金をかけられているものの、未だに倒されていないようだ。


ハンター「ま、生身だと怪我だけじゃすまないぜ?引き下がる勇気もハンターには必要だしな。んじゃ、気をつけろよ」


生身で挑む方が無謀だと思うけどな・・・w

どうやら、先に車両を探した方がよさそうだ。

スカベンジャーに見つからないように、気を付けて探索を続けることにした。


レイ「ん・・・!アレは戦車!」


車両らしきものをジャンクの中から発見した!

早速調べてみると・・・どうやらこれ、完全に壊れてるっぽい。

くっそー、主砲までついてるのに乗れないなんて、もったいない・・・

名残惜しいが、ジャンクの仲間入りした車両にかまってる時間などもったいないだけだ。

更に奥へと足を進める。

開けた広間があって、中央付近に何かがある。


レイ「ついに見つけたぞ・・・車両、いや、これはバギーだ!」


またまたダッシュで駆け寄り念入りに調べてみる。

どうやら、今度こそ正真正銘の動ける車両みたいだ。

早速乗り込んでみて、エンジンをかけてみる。

ドルルルルオーーン!

勢い良くエンジンがかかり、こいつが今また地上を走れることを喜んでいるかのようだ。


レイ「へへ・・待たせたな、お前」


さて、Cユニットチェックをしてみよう。

Cユニットとは、コントロールユニット(Control Unit)のことである。

バギータイプの車両は別だが、戦車タイプの車両は普通は一人で操作出来るものではない。

ところが、このCユニットがあるお陰で、外の風景をチェックできたり、各パーツの状況を知ることが出来たり、いろいろモニターで映し出されるのだ。

ちょっとしたSF的なコックピットを想像していただければわかりやすいだろう。


レイ「凄い、ここまで完璧な状態で残ってるなんて・・・俺もついてるな・・・w」


装甲もちゃんと付いてるし、まるで誰かが新品の状態でここに放置していったかのようだ。

ひょっとしたら、このバギーならスカベンジャーを倒すことができるかもしれない。

武器も最初から、副砲7.62mm機銃がついていることだ。

どういう仕組みなのかはわからないが、副砲は無限に弾が撃てる。

とりあえず、バギーに乗っていてもモンスターが出てくるから試しに戦ってみる・・・と

無残にも、げちょがちょぶちょに飛び散るモンスター達。

こりゃ、弱い者いじめ以外の何物でもないな・・・w

更に道中、主砲である37mm砲もジャンクの中から拾った。


レイ「む、バギーがうごかん・・・ああそうか、エンジンに対する重量がオーバーしたのか」


ギリギリまで装甲を剥がし、再び動けるようにする。

さて、もうそろそろスカベンジャーが出てきそうだが・・・?

大きな地鳴りがしはじめ、そして、俺の目の前に巨大なジャンクの塊が現れたのであった。


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